空虚な日々

早く死にたい

幼い頃、お母さんの誕生日だか母の日だかにブローチをプレゼントした。小さな宝石箱を模したデザインの物だ。恐らくデパートでお父さんと一緒に選び、お金は彼に出してもらったんだろう。母はそれをコートの胸ポケットの脇に付けていた。確認したことはないが、きっと今でも大事に持っていることだろう。

今の今まで忘れていたことだったが、ふとそんな出来事を思い出した。早く消えてしまいたいと思った。